新・さ迷える転職大変記 第9話 「また面接へ、特にビジョンはありません」

こんな感じの人事だった

少し楽になったけど・・・

心療内科に行き始め、少しだけ精神的に楽になってきた、が。

会社の経営状態が危なくなり、給料カットをするかもしれないという話が出て、会社内は一気に険悪なムードに。

心療内科に行く予定があるので、2週に一度くらい半休を取りたかったのだが、休みを取りづらい雰囲気になった。

さらに、締め切りについても厳しくなり、「間に合わないなら休日出勤でやってもらうかもね」と言われ精神状態は少しだけ前の状態に戻ったようになってしまった。

前に比べたら楽になったんだけど、それでもかなり辛い・・・という感じだ。

数ヶ月前に昇給をしたはずなのに、いきなりこれかよと思ったが、なんというかもう八方ふさがりな感じ。

仕事が終わらず(上司も残っていて帰れない・・・)午後10時過ぎに会社を出るようなことも多くなった。

面接へ

特に興味もなかったし、受かっても行くつもりもなかったが、経験値をあげるためという目的で転職活動をはじめてから4度目の面接に行ってきた。

場所は麻布十番、面接をしたのはその会社の人事だという30歳中盤の私と同じくらいの年齢の男性だった。

その会社はSNSやメール配信のシステムを売っている会社で、最近ソーシャルゲームに手を出し始めてそれがワリと順調だという。

ソーシャルゲームの会社は以前に落ちているし、ソーシャルゲームはキライなのでどうかと思って、「ソーシャルゲームが順調とのことですが、これからもっと伸びていくのですか?」と聞いたところ、「確かにピークは過ぎているはず」とその人事は答えた。

仮に採用になった場合私にやって欲しい仕事は、ソーシャルゲームのインターフェースのデザインなどとのことであった。

私は新しい仕事ではコーディング(プログラミング)をするつもりだったので、私はそういう業務をさせてもらえるのか聞いてみたが、「人事なのでよくわからない」とのこと。
「人事」なので「わからない」という返事自体ちょっと信用できず、ああこの会社はダメだなと思った。

さらに、ソーシャルゲーム以外の会社のビジョンというか目標みたいなものってあるんですか?と聞いたところ、「うーん今のところないですね」との答え。

私もビジョンや目標が特にあるわけではないが、会社にそういうのがないとさらに危ない。

交通費の720円をもらって、面接は終了した。

人事の男性は転職サイトなどの話もしていて、かなり詳しかった、と言うことはつまり転職してくる人が多いということで、それは離職率が高いことの裏返しでもある。
ビジョンが無きゃ人は来ないし、辞めてく人も多いだろうな。
人のこと言えないけど。

採用されても行かないつもりだったが、採用の通知は来なかった。

この会社は、行く前から会社の雰囲気みたいなものが自分に合わないなと思っていたが、行って実際に面接官と話して、自分のそのカンみたいなものは正しいなと言うことがわかった。

うん、いい経験になった。

「イヤな予感は大体当たるから、信用しろ」ということである。

薬で一時的にフワフワするけど

会社から1日休みをもらって面接に行ってきたので、休み明けに上司から社長が私が休んだことに怒っていたと聞かされた、ああ会社はかなり余裕がないのだなと思った。

薬を飲んだ直後は体がフワフワして、楽しくなる。

だがすぐに眠くなるようにもなり、というか残業が多かったからか。

酒を飲んだわけでもないのに、朝の電車で寝過ごしてしまった。

井の頭線で終点の渋谷で降りるはずが、気づいたら電車が吉祥寺行きになっていてもうすぐ下北沢、あわてて反対側の電車に乗った。

薬で楽になるものの、会社の雰囲気はさらにどんどん悪くなり、精神的にまたきつくなってきた、薬を飲んだ直後の状態が続けばいいのにと思った。

家のことは順調に進むが、勉強はダメ

そんな中、土地が首尾よく手に入るかもしれないということに。

さらにお金を借りる話も順調に進んでいた。

このまま行くと土地が手に入り、そうすれば家を建てる工事にすぐ入れる。

で、そんな時に勉強を続けていたJavaの資格試験を受けた。

ブロンズという一番下のクラスだったのだが、60%の正答率で合格のところ45%で見事に不合格。

試験料が13,000円ほどだったのでかなり痛い、受からないとお金をドブに捨てるだけだ。

で唐突に次回に続く。

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