新・さ迷える転職大変記 第8話 「心療内科へ」

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転職、家の購入、会社、家族のことで色々な決断を迫られている気がして精神状態はドンドンと悪くなってきて、遂に妻とケンカをし、妻が家を出て行くと言い出した。

私は何を言っていいのかわからず、このまま妻と子供がいなくなったらと思うと涙が出るばかり。

妻が「私にできるのはここまで」と言って心療内科の予約を取ってくれた。

近所の心療内科へ

実は前年に会社を辞めますと上司に言った前後、私は心療内科には行っていた。

その時に行った心療内科の医者からは、「言われればうつの診断書を書きますけど、私が見る限りホントにかなり軽度のうつか、うつじゃないと思います」と言われ、ああ大丈夫なんだと思ってそれ以来、心療内科には行っていなかった。

その時も薬をもらったがほとんど飲まなかった。

しかし、今回はかなり精神的に参っていて自分でもそれがわかった。

涙が止まらなくなるのだ。

心療内科の医者は普通のおじさんで、その人に仕事と家庭のことを話した。特に何もアドバイスもなかったが、ずっとうんうんと聞いてくれたのでかなり楽になった。

最後に「その仕事に向いていないのかもね」と言われた。

抗うつ剤ももらった。

今回は薬をマジメに飲もうと思ったので、すぐ飲んだら体がフワフワし始めた。

その後妻が子供を連れて1日だけ家出をしたりする事件があったものの、仲直りをして転職と家の購入を無理せず頑張っていこうという話になった。

体がフワフワとして仕事に対する意識が変わる

薬を飲んで体がフワフワして頭がボォーっとするので仕事に対しても、適当でいいやと思えるようになり、少し楽になった。

締め切りに間に合わなくてもまあ死なないやと思えるようになった。

締め切りに遅れるのはまずいのだが、締め切りに遅れるプレッシャーを自分ひとりで真正面から受け止めると言う感じではなく、まあしょうがないんじゃないの、みんなの責任だよ、アハハと感じられるようになった。

で、そんな中探していた地域で、ちょうどいい土地が見つかり、購入の契約を結ぶこととなった。

ちょっとずついい方向に向かっている気になってきた。

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