最近『本の雑誌』が面白い

最近かなり読んでいる、私が今いちばん読んでいる雑誌だ。
と言っても雑誌はこれしか読んでないけど。

なぜだか、経営危機になって以来面白い。
Wikipedia を確認したところ2008年の12月号で経営危機であることが発表されたようだ、そんな前だっけ。
経営危機になったことでいつ無くなるかわからなくなったので読むこちら側もこれが最後かもと思って読んでいるので緊張感があるのだろう。

で、なんで面白く読んでるかというと。
本の話ができる唯一の話し相手なのだ。

本を読むのはほとんどが一人プレイの一人エッチ。
一人プレイなのでほとんどそれについて人と話をすることはない。

会社で昼休みに本を読んでいて、同僚から何の本読んでるんですか?
とか聞かれて、『カエアンの聖衣』です。
とか答えても、まあ話は続かない。

歴史小説だともう少し通じる可能性も高いけど。
今読んでるのは『剣豪将軍義輝』です!って言ってもまあたぶん話は続かない。

わたしゃそうやって話が続いたためしが無い。

いつも聞いたほうがキョトンとする。
じゃあ聞くなよと思うのだが何でだろう。
「村上春樹です!」とか言って欲しいのだろうか。

だから、最近は聞かれても「SFです…」とか「歴史小説ですよ…」とか言って、
それ以上話を続けさせないように冷たくあしらっている。
こっちにそんな気を遣わせるなよと思うが、まあそんなもんである。

出版系の会社ならそういう話も通じるのだろうけど、そういう”文化的”な会社に勤めたことが無いのでわからない。

一人プレイでもまあまあ楽しいけど、たまには誰かと本の話をしたい。
数少ない本の話をする友人と会うのは1年に数回、で、その友人は最近本を読まない。

だから本の雑誌が私の唯一の話し相手なのだ。
彼(もしくは彼女)は私の知らない本の話をいっぱいしてくれるのだ。

さらにすばらしいことに、私は彼に『ハイペリオン』とか『剣豪将軍義輝』がどんな小説で、どんなにすばらしいかとかをわざわざ説明しなくていいのである。
私は話さなくていいのだ、ずっと彼が喋ってくれるのだ。

友人と本の話をして盛り上がりたいけど、まあもう人生でそんなことは無いだろうなという私にとっての最後の友達なんである。
だからまだなくならないで。

私は本の雑誌をトイレでウンチを踏ん張るときとか、風呂から出て歯を磨くときとか、というかその時だけに読んでいる。
だから大体1日に2ページか3ページ進む。
本の雑誌は月刊なので、大体1ヵ月で一冊くらい読んでいる。
今は最新刊より3ヶ月遅れくらいのスピードで読んでいる。

本の雑誌を買い始めたのはたしか大学3年生の頃。
今から16年前である、たぶん。

だから本の雑誌は買い始めて16年になる、私が買ってきた雑誌の中で一番長い。

小学生の頃に買っていたコミックボンボンとコロコロコミックとか少年ジャンプとか、思春期に買っていたファミ通とかと比べても断然長い。

私史上一番長く読んでる雑誌ってことになる。
だから何と言うわけでもないけど。