- 書名:『不愉快な現実 中国の大国化、米国の戦略転換』
- 著者:孫崎享
- ISBN:978-4062881494
- 刊行日:2012年3月20日
- 発行:講談社現代新書
- 価格:760円(税別)
- ページ数:274
- 形態:新書
かなりまとも、日本国中が感情論になっているようこのご時勢、かなりまともなことを言っている。筆者の孫崎享は外務省出身のおじさんのようである。
彼の主張は下記の通り。
- 米国は日本の利益を考えていない、当たり前だけど自国の利益を考えている
- 尖閣諸島問題は中国側と話し合え
- 自国の主張の正しさを主張しすぎると武力衝突になる
- 相手の主張がどうあれ、相手はこちらに対して主張があるので聞くべき
- 中国と戦争しても勝てるわけない
- 米国は日本より大きい貿易相手である中国と日本のかわりに戦争なんかしない
というもの。
相手の国よりこっちの国が優れていて、ここは美しい国だし優秀な国民しかいない、みたいなことを言っているだけの人たちもこれを読めばいい。
中国や、韓国や、北朝鮮をバッシングするような報道をしたり、まあそういうことをネット上で展開しているこの状況って異常だぜ。
お隣同士なんだからさ、仮にむかついても仲良くやるしかないんだよ。
去年隣人が、あなたの家が深夜に毎日大声でケンカしててうるさいんだけど、迷惑です、出るとこ出ますよ!と言ってきたことがある。
私の家族は10時くらいには寝てしまい、そもそも深夜にお話などをほとんどしないのでまさに寝耳に水だったし、何をこの人は言っているのだろうと思って、コノヤロと思ったのである。
マイクとカメラを設置して、こちらの無実を証明するしかない!と思ったが、結局そんなことはやらずに今に至っているし、アレ以来お隣も何も言ってきていない。
たぶん、こちらに苦情を言ってきた時に、コリャ何か言ってもムダだと思ったのか、それともうるさいのはこの家じゃないと思ったのかはよくわからない。
だが、我が家と隣人はその問題を今のところ棚上げしている状態である。
仮にどちらかが正しいかを突き止めるために、カメラとマイクを設置して裁判になったとしたら、どちらかが負けるか、どちらも主張を曲げずに泥沼の戦いに陥っていくのである。
そりゃそうだ、お隣同士なんだから、紛争状態になったら近所も巻き込んでの激しい争いになる。
だったら棚上げしておけばいいのだ、お互いそのことをわかっているだけ日本と中国に比べてよほど賢い、我が家と隣人の関係は数年だが、日本と中国は1,000年以上付き合っているはずだ、何で賢く立ち回ることを考えないか。
つーか、扇情的なことを言う政治家もアホだし、それを真に受けるネット民たちもアホ、さらにそのネット民に煽られてさらにクソみたいなことを政治家が言ってと、アホスパイラルに陥っている。
自分らが優秀だと思っているんなら、争うのやめて日本から引っ越せよ、ほんと。
って私も感情論になってしまった。まあ落ち着け。