メモアプリの決定版はこれだ!

この記事は 楽しい活字中毒編集人が Qiita に 2017年03月15日 に 投稿したものを元にしています

仕事で使うメモ(コードや気づきや備忘録)をどうやって取るか。
というのが前職からの長い間の課題だったけど、遂にこれかなというのが見つかったかもというお話です。

ここで言う「メモ」はこんな感じ

  • 備忘録的なソースコード
  • ブログや簡単な仕様書の下書き
  • アイディア
  • 有益な情報の載ってるサイトのURL

私の前職(Flash/ActionScript時代)

で、唐突に私の前職の話です。

私は前の会社にFlashデザイナという肩書きで採用されました、もう9年くらい前の話です。
スティーブ・ジョブスによるFlashへの死刑宣告の前だったので、Flash=未来みたいな雰囲気が巷にあふれていた時代です。
私は「Flashスゲー、頑張ればFlashで何でも作れる!」と無邪気に考えていました。

会社には私しかFlashができる人がいなかった、というかそれ以外の人が忙しかったのでずっとFlash/ActionScriptをいじってました。

で、あ、これ保存しておきたいと思ったFlashのコード、みたいなのは全部flaファイルで保存して、かつ同名のswfとhtmlを出力していました。

コメントはflaファイルにそのままコメントアウトとして残しました。

そのコードがどんな動きをしてるのかはhtmlを開けば自動的にswfが再生されて、どんなコードかはflaファイルを開けば分かるというような形です。

それらのファイルは「XXXでYYYをやる方法」みたいな名前のフォルダを作って、ぶち込んでました。

さらに、「XXXをやる時の注意」みたいなただのtxtファイルも作って、Flashと同様に保存していたと思います。

後から見る場合は、それらのフォルダ名またはファイル名を見てどんなメモだったか判断して開く、みたいなことをしてました。

検索はできませんでした、あくまでもWindowsのエクスプローラ上で目視で探す、という感じでした。
ターミナル開いてgrepするとかというのも、当時は考えが及んでいませんでした。

これではまずいよなと思いつつも、そんな方法を使っていました。

一時期Redmineに自分だけのためのメモ用チケットを作成したりしていましたが、業務に関係ありつつもみんなが見られるような状態というかクオリティ(書きなぐった感じじゃダメ)にする必要があり、これはメモじゃないなと思いやめました。

で、メモはほとんど取らなくなりました。
ホントに必要そうなことはプライベートなGmailメールアドレスに送っておくというくらいです。
(一応Gmailの中を探せば何か見つかるという感じ)

現職

2年前に転職しました。

Flashデザイナからフロントエンドエンジニアという肩書きになりました。

主にRailsやjsをいじくる作業が多いです。
Flashはいじりません、一応Adobe CreativeCloudを買ってもらってFlashを入れましたが、使わないなと思ってアンインストールしました。

前職のような微妙なメモの取り方はやめて、メモをちゃんと取ろうと思って、メモアプリを探しました。

探し出したのがwri.peです。

PCからもスマホからも編集ができて、Markdownで書けて、検索もできて、クラウドにバックアップも取ってくれる。というかなり便利なアプリでした。

実際、かなり使えます。タダです。

でも、最近私の環境ではなぜか検索ができなくなりました、「検索できません」という問い合わせをしましたが開発は数年前に止まっているようで返答はありませんでした。

Chromeの開発者ツールで見るとsearch.jsonがありませんと表示されているので、自分でなんとかできそうかなと思いました。
Githubにソースが公開されているので自分の環境でwri.peを動かして、当該部分を直せばいけるかなと思いましたが、ちょっとそれやりすぎだなと思ってやめました。

で、新しいメモアプリを探すことにしてググったところ下記のページが出てきました。

エンジニアにお勧めしたいメモアプリ5選

このページで紹介されているwri.pe以外のものを試してみました。

メモアプリの条件

いきなり試しても、印象がホンワカしてよくわからないので、私がメモアプリに求める条件を決めました。

  1. Markdownで書ける
  2. クラウド上に保存できる
  3. PCでもスマホでも見られる
  4. タイトルだけでなく全文検索ができる
  5. ひとつのメモがひとつのファイルとして保存される

試した結果

kobito

Markdown クラウド PC/スマホ 全文検索 1ファイルとして保存
× ×

検索もできるし、Markdownでも書けるし、頑張ればクラウドへのバックアップはできそう。
でもPCにインストールが必要で、スマホで見られない。

StackEdit

Markdown クラウド PC/スマホ 全文検索 1ファイルとして保存
○? ×

Markdownでも書けるし、クラウドとの同期も可能、スマホでもたぶんOK?
でもタイトルしか検索できない・・・

GistBox

Markdown クラウド PC/スマホ 全文検索 1ファイルとして保存

検索もできるし、Markdownでも書けるし、クラウドとの同期も可能というかクラウドに保存してる、スマホでもOK、言うことなし!
でもGithubのサービスなので、全部公開される・・・

BoostNote

Markdown クラウド PC/スマホ 全文検索 1ファイルとして保存

検索もできるし、Markdownでも書けるし、ひとつのメモごとにファイルが作られる、Dropbox使えばクラウドとの同期も可能、だからスマホでもなんとかファイルは見られる、言うことなし!
でも、PCにインストールが必要で、クラウドとスマホにちょっと不安を残す。

つまり上の4つはいいとこまで行っているのだけど、どうもかゆいところに手が届いたり届かなかったりという感じでした。

GistBoxが一番いいなと思いましたが、公開されるという一点が私としては使えません。

ただのファイルとして普通に保存するってのでいいんじゃないか

この4つよりももっといいのは無いかと探そうとしましたが、メモアプリ探している時間にメモ取れよと思いました。

探すのがめんどくさくなったので 自分に合ったメモアプリが見つからない間は地道に書いて保存していけばいいのではないか、というところでまずはお茶を濁すことにしました。

で、何で書くか、と考えたところ私はSublimeTextを常用しているので、Markdownのシンタックスハイライトのプラグインをまずは入れようと思ってググってみたら

Sublime Text で Markdown を快適にする3つのパッケージ

というのが見つかって、MarkdownをブラウザでプレビューしてくれるOmniMarkupPreviewerを使えばwri.peでやっていたことくらいはできるんではないか、と思ったので早速実践してみました。

準備

  1. DropboxかGoogle Driveにメモ用ディレクトリを追加(※A) ←Dropboxとかは必須ではない
  2. SublimeText(以下ST)にOmniMarkupPreviewer をインストール
  3. (STにMarkdown ExtendとMonokai Extended を入れておくとシンタックスハイライトしてくれるのでこの二つも入れておいた方がいい)

ファイル作成方法(この場合はMarkdownファイル)

  1. 「※A」のディレクトリを開いて、nantyara.mdファイルを追加
  2. nantyara.mdをSTで開いて編集
  3. STで Ctrl + Alt + O でブラウザプレビュー
  4. STで保存

検索方法

  1. STで Ctrl + Shift + F
  2. where: に「※A」のディレクトリを指定
  3. find: にワードを指定して検索
  4. 結果のファイルが開くので F4 で、一番最初のサーチの該当部分を開いて、カーソル移動する。逆は Shift + F4
  5. Ctrl + Alt + O でブラウザプレビュー
  6. 編集して保存

1日これでメモとってみた感想

結構いい。
ローカルに普通に保存されていく安心感がいい。
Dropbox(Google Drive)に同期してるし。

あ、SublimeTextでできることなのでvimでもできるでしょうね。
というかこんな簡単なこと、vim使いはみんなやってるんでしょうね、たぶん。

あと、スマホでどうやって検索するんだ、どうやってMarkdownを見るんだという問題がありますが、あとで考えます。