幸福な読書体験 『ハイペリオンの没落』

書名:『ハイペリオンの没落(上・下)』

著者:ダン・シモンズ

翻訳:酒井昭伸

ISBN: -

刊行年:2001年

価格:-

発行:ハヤカワ文庫

ページ数:-

形態:文庫

前作の『ハイペリオン』を読んで、うーん、これはもしかしたらスゲイ小説なんではなかろうか?と思ったのだが続編であり完結編であるこの作品にも裏切られる事はなかった。

人類は宇宙に飛び出し多くの惑星に定住していた、人々は転位ゲートで自由自在に惑星間を行き来していた。そんな時惑星ハイペリオンに蛮族アウスターが迫りつつあった、同時にハイペリオンでは「時間の墓標」という謎の遺跡が開き始めていたのだった・・・

というようないわゆるSFチックな展開で始まる「ハイペリオン」のお話。

宇宙戦争、アンドロイド、究極知性、瞬間移動、時間旅行、神の存在・・・などなど、いわゆるSFで語られる多くのアイディアとガジェットがマジメに詰め込まれている。

SF的なものが沢山入っているからお腹一杯になるかと言ったらさにあらず、SFな感じが子供っぽさとかいわゆるアニメチックな感じになってしまっているかと思ったらさにあらず、SFってなんだか繊細な感じがしないと思ってもさにあらず。

ダン・シモンズはSFという材料を使って、超絶的なうまさでそれを料理して、一つの大きな物語として完成させた。

まあ損はさせないから、読んでみてよ。

幸福な読書体験が出来ると思います。

この続編の『エンディミオン』も非常に面白いので、まだ読んでない人がうらやましい。